ヴェール・エンド ウィズ ダフネ 2006
【Tamie's ReportT】
私は、今年6月6日から渡英し、サリー州ギルフォード近くの「英国The N.G.S.」のダフネ元会長の庭園「ヴェール・エンド」での5日間の滞在を中心に、約2週間、多くのThe N.G.S.ガーデンを巡り、その度に多くの方々から愛情溢れる歓待を受けて、心の中に暖かーく深く染み込むような思いばかりの実り多き旅をしました。
今回の旅は、正に心温まる思い出がいっぱい詰まったマイ・スウィート・メモリーとなりました。
その中でダフネ元会長とご主人のジョンのご厚意により経験させて頂きました「ヴェール・エンド」内で行われた「ギルフォード・フィルハーモニック・オーケストラ」の「ガーデン・コンサート」についてご報告します。
6月8日の午後3時に、「ヴェール・エンド」に到着すると、もう既に「ギルフォード・フィルハーモニック・オーケストラ」の指揮者と17人のメンバーの方々が、美しい花々が上品に咲き誇る「ヴェール・エンド」の真ん中にある芝生の右側に大きな白いテントを張り、その中でリハーサルをしていました。ダフネが2階のお部屋へと私を案内して下さったときに、「窓越しから、彼らの音楽に耳を傾け楽しむことが出来るなんて、何て素晴らしいのでしょう! まるで女王様になったようだわ!」と感激されていらしたお姿が心に残ります。ロープを蔦ってたわわに咲くゴージャスな白い藤、エレガントに誇り高く咲き乱れる様々なローズたち、その中でもデヴィッド・オースティンによる「The N.G.S.」の創立70周年記念に創られた白味がかったレモンイエローのバラ「チャリティ」のそばに、白とベビィー・ピンクのシャクヤクなどが品位香しき貴婦人のごとく咲き乱れている、そんな「ヴェール・エンド」は、6月の麗しき日の中で、何と美しく目映かったことでしょう!
2百人以上の方々が、夕方の6時から9時近くまで約3時間にもわたる「ライト・ミュージック・コンサート」を楽しまれました。
ある方は、ワイン片手にお庭を散策しながら、芝生の上にシートを敷いてピクニック気分を味わっている方々、席についてじっと音楽を楽しむ方々、その中で子供たちが軽食の「カナッペ」などをかわいらしくサービスする何とも微笑ましい光景、全てが、私がいつも感じてしまう完璧なる「英国庭園社交界」そのものでした。コンサート後は、興奮さめやらぬ中、コンサバトリー(邸宅付き温室)の中でのおいしい夕食と和やかな皆様との語らい、私にとって、その日は「英国庭園社交界」における「現世極楽」の1日となりました。
このコンサートは、入園料が4ポンドで、翌日すぐにジョンが自宅近くの郵便局より「The N.G.S.」の本部へ「ガーデン・コンサート」と苗販売(受付の隣で苗が販売されました)の収益金を送金していました。ちなみに、今回コンサートで振る舞われたワインは、全て、あるワイン会社から無料で支給されたもので、今年より「The N.G.S.」ガーデンのイブニングでの「ガーデン・オープン・チャリティ」で出されるワインは、全てそのワイン会社からのものだそうです。
この徹底した英国の「チャリティ庭園文化」を目の当たりにすると何ともうらやましい限りの思いでした。
谷口多美江