2008年春、私の思い: My Message 谷口多美江
今年2008年6月5日になりますと、「N.G.S.ジャパン」は、発足してから丸7年が経ちます。
あっという間の7年間であり、ほんのまだ7年間しかの感があります。しかし、少しづつではありますが、着実に、「庭園からのチャリティ」というスローガンのもと「庭園福祉活動」の実績を築き上げていると思います。
これも、すべて、皆様の暖かなご支援ご協力のおかげでございます。心から感謝と共に深く御礼申し上げます。
この「N.G.S.ジャパン」の庭園福祉活動は、私にとりまして、運命であり、天に宝を積む仕事「宝積」であり、そして、神に与えられた生涯のミッションであります。
まだまだ未熟者でございますが、今後も更に精進を重ね、より多くの皆様方に「この庭園福祉活動のすばらしさと意義」をご理解頂けるよう最善を尽くして参りたいと強く思っております。
どうか、末永くご支援ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
この期に、あらためまして、「N.G.S.ジャパン」の4つの主目的を掲げて邁進していきたいと考えております。
- 庭園福祉活動(ガーデン・オープン・チャリティ)
- 庭園文化奨励(ガーデニング・トラディション)
- ガーデナー育成奨励(ガーデナーズ・トレーニング)
- 庭園保護保存運動(ガーデン・コンサベーション)
この4つの主目的をベースにして、「庭園文化」をキーワードに、日本とイギリスの間での文化交流の架け橋(ブリッジ)という役目を担うこと、これこそ、「N.G.S.ジャパン」にとっての大きな「宝積」というミッションであると強く確信しています。
その中でも、特に庭園福祉活動を通して、「成熟した大人としてしなくてはならない社会的責務という『ノブレス・オブリージュ』という精神、昔の日本人の精神構造には、かつて、あったであろうこの精神を少しでも多くの日本の皆様と分かち合っていきたいと思います。
精神的にまだまだ未熟者の私ですが、「少しでも社会に役立つためにはどうすべきなのか?
未来に向けて、この『ノブレス・オブリージュ』の理念をどのように若者へ繋げていけばよいのか?」を生涯を通して自ら問い続け行動し、生きていきたいと思っております。
今年の2月に入り、家人が大腸の大きな手術を受けました。お医者様や看護師さん達のおかげで、無事に手術を終え、現在は自宅にて養生しております。
その間、私は、3週間ほど、病院通いをしました。家人は、「腹腔鏡」というやり方の手術により、外科の先生に命を助けて頂き、看護師さんからは点滴から下のお世話まで暖かく看護して頂きました。
命を救って頂いた外科の先生に対して、深い感謝の気持ちと共に崇高にも似た尊敬を覚えました。
私は、今まで見聞きはしていましたが、今回、初めて医療現場を目の当たりにし、医師の「人間の生命」を救う姿の偉大さ、看護師の苦痛を訴える患者への暖かで慈愛ある対応、「清潔こそ基本」と手抜きなくお掃除をして下さるスタッフ、日に3度の食事を各患者に合わせて出して下さる栄養士の方々、本当に頭の下がる思いでいっぱいになりました。
患者の家族の方々の心配そうな顔、一喜一憂の姿、正に、人間の命のための人間模様の3週間でした。
私は、この10年間近く、庭園・園芸の世界に身をおき、チャリティ団体とのおつきあいはありましたが、それ以外の世界にそれほど目を向けていなかった様な気がします。
正にこの機に、医療の現場を体験し、それぞれの人生というドラマのある人間の生死に対しての究極なる状態に接し、人間の命の尊さ、かけがいのない命が一番大切なのだと、そして、その人間の命のために医療の世界がどれだけ重要なものかを大きな感動とともにあらためて体感しました。
80年もの歴史を持つ英国The N.G.S.が、なぜ、総収益の約3分の2近くを医療に寄付をするのかをここで身をもって理解した気がします。
英国The N.G.S.は、「女王陛下の看護協会」から始まった故もありますが、「マクミランがん救済基金」、「マリーキューリー・がん・ケア」というようながん医療のためや「ホスピス」、もちろん「女王陛下の看護協会」をはじめとする看護医療など、「医療」に対して、80年間大きな貢献をし続けています。
やはり、英国The N.G.S.のコンセプトの中で一番大切なのは、「人間の命」だと言うことだと思います。
「チャリティ」という「善を慈しむ活動」は、「人間の命」を救うために向けられているのです。これこそが、英国の「チャリティ文化」なのです。
今後、「N.G.S.ジャパン」の庭園福祉活動としましては、チャリティ先として、「緊急医療、子ども達のため、看護医療、がん医療、老人福祉医療に充てていく」という強い信念を持って、活動を行って参ります。
美しい季節に、個人庭園オーナー様からの暖かなご協力をはじめとする様々な庭園の一般公開により、訪れて頂くより多くの皆様方に、非日常空間の中で、心の安らぎ、心の癒しという「小さな幸せ」を感じて頂き、その暖かな入園料という「小さな幸せたち」を「人の命」のために活躍してもらう、「花たちに幸せをもらい、生命のために幸せのお返しをする」というこの「幸せ循環運動」、これこそが、「庭園福祉活動」の根幹であると強く信じています。
「継続は力なり」、この活動は、本当に地道な小さな運動ですが、あらためて本当に素晴らしい運動だと思います。「この活動をし続けられる」という身に余る程の光栄と幸福を感じつつ、今、私の心の中では、この庭園福祉活動に対する情熱が泉のごとくわき起こっています。
この美しい花たちと共に歩む庭園福祉活動、この「エレガント・チャリティ運動」にひとりでも多くの方々にご参加ご支援賜りますよう、心よりお待ち申し上げております。
どうぞ、私のこの熱き思いをご理解頂きまして、今後とも、ご支援ご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
感謝と共に心をこめまして
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小さな幸せたち
私は、何時も「小さな幸せ」こそが「最も上質な幸せ」だと思っています。その「小さな幸せ」がいっぱいある世界こそ、世界平和の理想郷ではないでしょうか。私は、生涯を通して、この「小さな幸せ達運動」を「庭園からのチャリティ」により、し続けたいと強く願っております。
より多くの人々に、花々が咲き乱れる美しい庭園を愛でながら幸せを共有していただき、そして同時にその入園料を良いことに使うというシステムが、78年前に英国から生まれました。 この「英国式庭園福祉活動」を日本で、私たち「N.G.S.ジャパン〜庭園福祉活動」は2001年6月より行っております。
皆さまの参加方法は、とても簡単です。 それは、ひとりでも多くの方々が、「N.G.S.ジャパン〜庭園福祉活動」による「ガーデン・オープン・チャリティ」にお越し下さいまして、私たちと共に「小さな幸せ」を共有していただきたいのです。これが、参加方法です。
さあ、皆さま、どうぞ、お庭へ、ガーデンへお越し下さいますように。
- 「庭園」に人々が集まり、美しい花を愛でながら楽しい語らいができる小さな幸せ。
- 「庭園からのチャリティ」により、例えば、世界中の難民の人々へ、特に子供たちへわずかな何かを提供し、彼らにほんの少しの小さな幸せを感じてもらいたい。
- 世界中の庭園文化との友好関係から、何か貢献しあえるという小さな幸せ。
小さな幸せたちが、いっぱい世界中を巡ってくれますように。願いをこめまして。
プロフィール
谷口 多美江(N.G.S.ジャパン代表)
私は、大学卒業後 一年間半ほど イギリスのケント州にある伝統的な寄宿舎付きの「フィニシングスクール」に通 いました。その生活の中で 英国の良き時代、まるでヴィクトリア朝の頃のような雰囲気の中、"良家の子女のためのフォーマル マナー"を学ぶという貴重な経験をいたしました。
同時にその時、イギリス人のライフスタイルを通 して、全英国民が「グリーンフィンガー」と言っても過言ではないほど自然を愛し、それぞれご自分の庭園をプライドをもって大切に慈しんでいる、そんなイギリス人の真の意味での豊かな「人生の楽しみ方」も多く目の当たりにして参りました。
その後は、英国各地に点在している歴史古き文化薫る誇らしいほどに美しい「フォーマルガーデン」や「ランドスケープガーデン」を機会あるごとに訪れまして、長年に渡り英国の自然、特に伝統的な英国庭園をこよなく愛し続けております。
長野県茅野市蓼科高原に「バラクラ イングリッシュ ガーデン」という、英国でとても有名なガーデンデザイナーであるジョン ブルックス氏(Mr. John Brookes)によるデザインで、日本初の英国式庭園がございます。
約2年間、私は そのガーデンのオーナーでありガーデンコーディネーターでもあるケイ山田氏と社長の山田裕人氏の秘書を兼務し、更に「バラクラ」の広報やイベント企画を担当しながら、蓼科高原「バラクラ」にて英国人ガーデナー達と仕事を供に致しました。
秋のアート・イベントとして、「英国王立植物園キューガーデン」(Royal Botanic Gardens, Kew)の館長プランス教授からの暖かいご協力を得て、キューガーデン貯蔵の細密画(ボタニカル アート)作品を「キューボタニカルアート展」として一か月に渡り開催致しました。その時キューガーデンの公文書図書館長のシルビア フィッツジェラルド女史がご講演のために来日しました。
私はその際に彼女のアシスタントを致しました。
更に1998年には、英国王立園芸協会(The Royal Horticultural Society)主催の世界的に有名な「チェルシーフラワーショー」("Chelsea Flower Show '98")の「フローラル アレンジメント ディスプレイ部門」に友人と供に出展参加しました。私は、その際出展のためのすべてのコーディネートをし、また違った意味で貴重な体験を致しました。
その後、私は英国政府観光庁で25年間マーケティング・マネージャーをしていらした長谷川洋子氏が設立された「英国センター」において「英国ライフスタイル」に関しての情報提供並びに英国商品開発プロモートの仕事を致しました。
1999年9月9日、ご親切にもあの英国の名庭園と誉れ高い「チャツワース」(Chatsworth)のデボンシャー(Devonshire)公爵御夫妻の御長女でいらっしゃるレディ・エマ・テナント (Lady Emma Tennant)様からのご紹介により「ザ・ナショナル ガーデンズ スキーム チャリタブル トラスト」(The National Gardens Scheme Charitable Trust)の会長でいらっしゃるダフネ・フォーシャム様(Mrs. Daphne Foulsham)にお目にかかることができました。
彼女の素晴らしい「庭園と御屋敷」そして「ザ・ナショナル ガーデンズ スキーム」の本部を訪れるという幸運にめぐまれ、"英国内の3500以上の個人庭園等の「オープンガーデン」(イエローブック:”Yellow Book")の活動や約75年間にわたるその庭園の入園料による寄付を「チャリティ」に送るという活動の歴史に関して"等、沢山のお話を伺う事が出来ました。
更に「ハッチランド パーク」という「ザ・ナショナル・トラスト」所有の公園の中にある外見は中世の館なのですが 中は超一流のOA機器が揃っているモダーンなオフィスの本部にて、スタッフの方のご親切な説明つきでオフィス内を見せて頂きました。
将来的に 日本国内のN.G.S.のような活動に対して、「英国.The N.G.S.」として会長のフォーシャム様はじめスタッフの方々が全面 的に協力してくださるとのことでした。そして、2000年11月に又ダフネ・フォーシャム様(Mrs.Daphne Foulsham)のお宅にお伺いし、その際、21世紀に向けて、The N.G.S.の活動もよりグローバルな形で世界と友好関係を結んでいきたいと、そしてその一環として日本でも「The N.G.S.」の活動を始めるようにという助言を頂き、その際には、全面的に協力してくださるという本当に暖かなお言葉を彼女から頂きました。
その後、ダフネ会長のお優しく、時には厳しいアドバイスとご指示をいただきながら、翌年2001年6月6日に、長野県佐久市にある英国式庭園「メアリーローズガーデン」において、「N.G.S.ジャパン〜庭園福祉活動」の発足式典と1週間に及ぶ「第1回ガーデン・オープン・チャリティ・ウィーク」を開催しました。
その発足祝賀式典には英国よりダフネ会長をお招き致し、彼女からご祝辞をいただくという身に余る光栄な思いをいたしました。結果 として、2001年は 日本ユニセフ協会をはじめ3団体へ、「N.G.S.ジャパン〜庭園福祉活動」より寄付をすることができました。
The N.G.S.のダフネ会長と運命的に出会ったまさに同時期に、英国ザ・ナショナル・トラスト(The National Trust)の庭園&公園部長(Head of Gardens & Parks)であられるマイク・カルナン氏(Mr.Mike Calnan)と出会い、その後彼のガーデン・コンサベーション(Garden Conservation/庭園保存)という専門のお立場より、庭園保護保存並びにガーデナー育成のための全面 的なるご協力とお優しい励まし、そして同時に私の庭園福祉活動というこの新しい冒険である「ベンチャー」に対して彼より大きな勇気をいただいております。
その後も、常にダフネ会長とカルナン氏からお優しい励ましと的確なアドバイスをいただきながら、2002年に入りまして、多大なるメディアのご協力のおかげで個人庭園による「庭園一般 公開」を中心に全国各地へとこの「庭園からのチャリティ」、庭園福祉活動が広がりつつあります。
私は、今後益々、「自分の益を決して求めず、社会に貢献する」という「宝積」という言葉をいつも忘れずに、庭園を通して英国The N.G.Sと英国ザ・ナショナル・トラストと密なる友好関係を結びながら、日英の庭園・園芸文化交流も積極的に行い、この庭園福祉活動を促進させ世界に発信できるような「N.G.S.ジャパン〜庭園福祉活動」らしい活動をし続ける所存です。
最後に、"From small acorns do mighty oak trees grow."「小さなドングリの実からたくましい樫の木になるのだ。」
これは、イギリスのことわざで、私の大切な大切な言葉です。
「N.G.S.ジャパン」は、今、小さなドングリの実です。しかし、いつかきっとあのたくましい樫の木になることを夢見て....。